今回は、高品質のカラーストーンジュエリーを扱うジュエリーメーカーである株式会社梶田様に、パルスアイの導入目的や評価・要望等をお伺いいたしました。比較的小さな規模の会社において、組織診断ツールをどのように活用しているかなどについてもお話しいただきました。

導入の背景と目的

高品質のカラーストーンジュエリーに強みをもつジュエリーメーカー

株式会社梶田 代表取締役社長 梶田謙吾様

Q. 会社概要について教えてください

株式会社梶田は、カラーストーンを中心としたジュエリーを企画・生産し、主に国内と海外の卸、小売に対して販売しているジュエリーメーカーです。私で4代目になりますが、品質のいい素材を調達して、国内の腕のいい職人がジュエリーを作っています。去年で創業100年になりましたが、高品質でオリジナリティのあるカラーストーンジュエリーを創れることに強みを持っています。従業員は、約20名ほどになります。

リモートワークが増えて、社員とのコミュニケーション減がきっかけに

Q. パルスアイ導入の背景(きっかけや理由)をとしては何がありましたか?

昨年、会社全体のデジタル化の推進を行い、社員のデジタルに対する意識が高まり、多くの社員がITツールを使いこなすようになり、リモートワーク体制も一気に進みました。会社としては大きな進歩になりましたが、一方でコロナ禍の中で、毎日会って会話をしていた社員たちとリアルで接する時間が大きく減ったのも事実です。働き方がフレキシブルになったことは変化が大きかったと認識しているので、ポジティブに捉えている社員もいれば、戸惑っている社員もいるのではないかと思っており、その辺りの社員の本音の部分を把握したいという気持ちがありました。
また、社員の本音を知ることに加えて、社員の退職リスクを把握するといった組織診断に対する問題意識が世の中的にも高まってきていると認識していました。

パルスアイ導入の目的は、社員の本音を把握し組織運営に活かすこと

Q. パルスアイ導入の目的(狙い)をどのようなものでしたか?

パルスアイ導入の目的としては、社員の本音をタイムリーに把握することで、より良い経営・組織運営につなげていきたいということになります。
合わせて、部署間の仕事の内容が違うので、部署によって、働き方や仕事内容に関する満足度にギャップが生まれていないかを把握したいという気持ちがあります。小さな会社ですが、社員全員の気持ちを定量的に把握することは難しいので、パルスアイを使うことで、社員の考えや気持ちを理解しつつ、正しい組織運営につなげていきたいと考えています。

パルスアイの評価

パルスアイの導入は、とても簡単

Q. 導入のしやすさについては、どのように感じましたか?

導入はとても簡単でした。社員の名前と部署とメールアドレスをテンプレートに入力するだけだったので、15分ほどで終わりましたし、スムーズでやりやすかったです。

発見は、「今月の一言」で社員からの率直な意見を受け取れること

Q. 調査結果からの気づきや発見はありましたか?

一番の気付きとしては、「今月の一言(自由記述)」は、思っていた以上に返答率が高く、なおかつ、意外と普段寡黙な人がたくさん書いてくれたことです。平等に接しているつもりでも、社員とのコミュニケーション量は、人により少なからず差があります。普段、そこまで会話量が多くない社員からの率直な意見を受け取れるというのは発見であり、メリットだと思いました。「今月の一言」は、基本的にもっともだなという意見が書かれています。それぞれの人が考えていることに対しては、社長として何かアクションやフィードバックをしないといけないなと感じました。
役員会議でも、パルスアイの2ヶ月間の結果をシェアしましたが、役員としても新鮮さがあったようで、社員の意見をより深く知るという意味では役立ちます。

スコアについては、他社平均より高いと嬉しいと思いましたが、どう判断・活用するかについては、これからの推移をみた上で、と感じています。比較的スコアが高い中で、評価・報酬や、経営力については課題がありそうだなということも分かったので、会社の課題の発見にはつながってくるという印象を持ちました。

パルスアイの良い点は、会社全体の状況を俯瞰でき課題を見つけやすい

Q. パルスアイの良い点(優れている機能)はどのあたりですか?

先ほどもお伝えしましたが、社員の考えていることや不満に思っていることを、毎月定期的に把握できることはメリットがあると感じています。
また、質問項目の網羅性が高いので、会社全体の状況を俯瞰でき、社員から何が支持されており、何を変えて欲しいと思っているかがわかりやすいです。

社員に対するフィードバックを支援してくれる機能があれば嬉しい

Q. パルスアイの改善点(期待・要望)としては、何がありますか?

最初の調査は、全員回答してくれましたが、2回目の調査では、回答率が少し下がりました。毎月、項目ごとのスコアの変化がどれほど出てくるか、また、回答者がアンケートに回答することに飽きてくるのではないかということが気になっています。

社員に対して、パルスアイの結果をうまくシェアしていきたいと考えていますが、どういう内容で社員に伝えるのが良いのか、どのようにフィードバックするのがいいのか悩んでいる部分はあります。この辺りが、機能的にサポートしてもらえるようになれば嬉しいですね。

パルスアイの運用

役員会議で、毎月の結果をシェアして、社員の考えを把握

Q. 社内(経営陣や幹部層)の巻き込み方として、どのような工夫をしていますか?

役員会議の中では、パルスアイの結果を毎月シェアして、社員一人一人の考えていることを把握するようにしています。その上で、必要であれば個別に社員に対してフォローするということもやっていくつもりです。
マネージャー陣に対しては、どのように巻き込んでいくかまだ考えきれていません。基本的には、意見をくれた人の中で、個別に問題がありそうな人に、コミュニケーションを取っていこうと思っています。

定期的に社員にフィードバックを行っていくことが大事

Q. 今後の運用面での課題や意識していることはありますか?

パルスアイの結果をどう社員にフィードバックしていくかが重要になってくると理解しています。やろうとしていることとしては、社員に対するフィードバックを毎月行うことで、(経営陣に)アンケートの結果がしっかり読まれているということが社員に伝わるようにしたいと思っています。例えば、月初のアンケート実施期間中に、リマインドと合わせて、先月の結果のシェアを簡単に行ってもいいのかなと考えています。
また、人事評価など、組織としてよくしていく必要がある部分について、どう改善していくかを具体化して、手を打っていきたいと思っています。

導入を検討中の企業にメッセージ

実はわかっていない課題が見つかる、人間ドックのようなサービス

Q. パルスアイの導入を検討中の企業にメッセージがあれば、お願いします

パルスアイの結果は、自分が普段社員と直接話しているものとは違う温度感で、社員の意見やリアルな数値が出てくるので、当初思っていたよりも、忖度ない結果が出てくると感じています。それを知ることは、人間ドックじゃないけれど、わかっていたつもりでも、実はわかっていない課題が見つかる、良いサービスだなと感じています。規模がもっと大きい組織の方が、より多くのことがわかると感じますが、20名程度の組織でも有意義なツールだと思います。