今回は、沖縄を中心にホテル業を展開されているリゾーツ琉球株式会社様に、パルスアイの導入目的や評価・要望等をお伺いいたしました。複数ホテルを運営するホテル業ならではの課題感についてもお話しいただきました。

導入の背景と目的

沖縄を中心に9つのホテルを運営するリゾーツ琉球

リゾーツ琉球株式会社 管理本部長 近藤雅之様

Q. 会社概要について教えてください

WBFリゾート沖縄は、ホテル業を中心とした観光業を展開しており、沖縄本島内に4つのホテル、石垣島に3つのホテル、福岡に2つのホテルを運用しています。基幹ホテルは瀬長島ホテルで、那覇空港の近くに温泉を掘り、9年前にオープンしたホテルです。
社員は約180名、パート・アルバイトを含めると、従業員数は500名弱です。

組織課題の定点観測ができていなかったことに課題感

Q. パルスアイ導入の背景(きっかけや理由)をとしては何がありましたか?

元々の悩みとしては、今まで一年に1回社員アンケートを行ってきたのですが、忙しいと後回しになってしまったり、毎年聞きたいことが変わってしまい継続性(結果の連続性)がないなど、従業員満足度調査を定点的に実施できておらず、仕組み化できていない状態でした。パルスアイを一度始めると、毎月定点的に調査でき、自動的にアンケートの配信・集計が継続されて結果が上がってくるので、そこで組織の課題や色々な変化が把握できる点に魅力を感じました。
また、結果が出れば、上層部が課題改善に向けた動き出しをするきっかけになるだろうと考えました。

パルスアイ導入の目的は、幹部層が組織運営・改善のPDCAを回すこと

Q. パルスアイ導入の目的(狙い)をどのようなものでしたか?

目的としては、幹部層が、組織運営のPDCAを回す一つの指標として活用して、組織改善に繋げていくことだと考えています。
ホテル業界は、離職率の高い業界なので、人が定着しないという悩みもあります。会社組織ではありますが、働いている従業員は、どうしても、そのホテルの人間という思いが強いのも実情です。そのため、ホテルごとの考え方の差が見えてしまう。それを会社の想い(共通の価値観)に変えていくというのに苦労しています。実際、ホテルの責任者(支配人)が変わると、働いている従業員のマインドや満足度も大きく変わるという実感があります。会社の経営陣が(支配人に)期待することと、従業員が(支配人に)求めるものは違うのですが、それを両立できる支配人は本当に少ない。多くの支配人がそれを両立できるようになっていけば、会社としても成長し、従業員の離職も少ないという理想の組織に近付いていけるはずと思っています。

パルスアイの評価

パルスアイの導入は、すごく楽

Q. 導入のしやすさについては、どのように感じましたか?

導入のしやすさについては、部署情報と従業員のメールアドレスの登録を行い、対象者に回答してねと発信をするだけだったので、すごく楽でした。当社の場合は、全従業員が会社のメールアドレスを持っているわけではないので、そのイレギュラー対応はありましたが、普通の会社は従業員は会社メールアドレスを持っていると思うので、導入時の設定は簡単にできてしまうと思います。

実は、組織運営上の問題を抱える部署があることに気づけた

Q. 調査結果からの気づきや発見はありましたか?

初回調査の結果を見て、思った通りのところと、意外と違うなというところがありました。それぞれの結果について、その数値が何を表しているかを考えないといけないとも感じました。
思った通りだったのは、支配人としてしっかりマネジメントできている部署は、予想通りハイスコアでした。逆に従業員から支持されているだろうと認識していた部署が、あまりスコアが出ていなかったので、その理由(原因)については、掘り下げないといけないと感じました。
また、コメント(自由記述)も本音がしっかり出ていていることに驚きました。そこを読み解けば、背景にある原因なども掴めてくると思っています。

気付きとしては、従業員満足度のところで、就労環境と目標・評価のスコアが少し低かったのですが、競合と比較しても、制度の充実を含めて力を入れている部分です。なので、この辺りは、従業員にうまく伝わっていないなということに気づくことができました。

パルスアイの良い点は、課題の把握のしやすさの回答負荷の低さ

Q. パルスアイの良い点(優れている機能)はどのあたりですか?

一覧で全体の結果がざっと見えて、目につくところが色分けしていて見やすいです。パッと見て、ここが問題だなとすぐに気付けます。経営力・組織文化が低いのが気になったり(苦笑)。
アンケートの答えやすさはわからないですが、従業員のコメントの中に、アンケートをやってくれてよかったという意見も出ていたので、従業員がそこまで負担に感じずに、プラスに捉えられているのはよかったと思っています。
また、退職リスクアラートという形で、退職リスクのある従業員を把握できることを会社全体の離職率を下げていく上で有効だと感じています。リスクが高い人には、人事面談など何かしらのアクションが必要と思っていますが、タイミングやどのように行っていくかなどはこれから具体化していく必要があります。

非正規従業員向けに、回答頻度を抑えることができると尚良い

Q. パルスアイの改善点(期待・要望)としては、何がありますか?

今回は社員を中心に導入しましたが、今後はアルバイト・パートも対象に含めることも視野に入れたく、その上では、アルバイト・パートに対しては、アンケートの実施頻度を2ヶ月に一回にするという機能があれば嬉しい。部署によっては、アルバイト・パートの比率が高い組織も存在しているので、社員アンケートだけだと、部署全体の雰囲気を掴めない可能性もあると考えています。アルバイト・パートも含めるとなると、もう少しライトなアンケートの実施ができると良いなと感じています。

パルスアイの運用

部署別にフィードバックをまとめ、部署責任者に個別に伝達&改善依頼

Q. 社内(経営陣や幹部層)の巻き込み方として、どのような工夫をしていますか?

人事部にて、各部署に対するフィードバックコメントを取りまとめて、経営陣や部署責任者(支配人)に対して伝えるとともに、組織運営上の改善を求める取り組みを行っています。人事として、会社(各部署)はこうしないといけないという見解を出せる体制を作っていきたいと考えています。これを実施することで、会社としてどう変わっていくのかを見ていきたいと思っています。

従業員の回答に、”本音”が失われないように運用上の注意が必要

Q. 今後の運用面での課題や意識していることはありますか?

アンケートの自由記述コメントを具体的に開示しすぎると、アンケートの匿名性が失われ、結果としてはアンケートの本音が失われる可能性については、気をつけないといけないと思っています。なので、アンケートの結果を直接みれるメンバーは、限定しようと考えています。

導入を検討中の企業にメッセージ

やってみるとすごく価値を感じるので、とりあえず試してみるべし

Q. パルスアイの導入を検討中の企業にメッセージがあれば、お願いします

パルスアイは導入してみると結構いいなと感じているので、検討中の会社さんには、(初月無料なので)とりあえずやってみればいいのでは?と伝えたいです。毎月行う自由記述の質問欄に、辛辣なことを含めて、従業員が正直な意見を書いてくれているので、そういう意見が並ぶほどやった意味があると思っています。パルスアイは、導入してみるとすごく価値を感じるサービスだと感じています。