成果の上がらない社員に困っていませんか?

成果の上がる社員と成果の上がらない社員はどこが違うのでしょうか?
今、成果の上がっていない社員も成果を出せる社員になって活き活きと働いてほしいですよね。

今回は、活き活きと働き成果を出している社員の仕事術を紹介します。
前半テーマは思考・考え方、後半テーマは具体的なスキルの5つのテーマで解説しているので、仕事のできる社員の仕事術を体系的に理解できる構成になっています。
ぜひ自社の社員マネジメントに活用してください。

イメージが先!現実が後!

活き活きと働き成果を出している社員は、イメージや願望を明確に持っています。頭の中で明確にイメージしたことしか現実に起きないことを知っているからです。

具体的には、ゴールの解像度を高く持ち、ワクワクするような目標を立て、自ら仕事の意義や「やる理由」を育てています。個別に詳しく解説しましょう。

ゴールの解像度が高い

活き活きと働き成果を出している社員はゴールの解像度が高いです。ゴールの解像度が高い社員は、仕事の目的やゴールの最終系を明確にイメージできています。そのため、仕事の途中で目的と手段が曖昧になるなどのズレが生じにくいです。ゴールの解像度が高い社員と低い社員では、目的が同じでも手段が全く異なってきます。

ゴールの解像度が低い状態で仕事に取り組み始めると、積み上げ式の仕事の進め方になるので、行き当たりばったりで目的達成に辿り着けず成果を出せません。一方、ゴール解像度の高い社員は、ゴールからの逆算で仕事ができるので、目的からズレずにベストな手段で目標達成が可能です。常にゴールの解像度を社員に問いかけ、明確な目的からの逆算で目標設定をするように社員指導しましょう。

ワクワクするような目標を自ら設定している

活き活きと働き成果を出している社員は、自分から主体的にワクワクするような目標を自らに設定する特徴があります。なぜなら、活き活きと働き成果を出している社員は楽しんで仕事をしようという意識が高いからです。

楽しい仕事があるわけではないことを活き活きと働き成果を出している社員は分かっています。反対に成果の上がっていない社員は、自分がしている仕事は楽しくないが、どこかに楽しい仕事があるものと考えています。このちょっとした考え方の違いは、仕事への充実度や成果に大きな影響を与えます。仕事を楽しんでいる社員は、楽しい仕事をしているわけでなく、どのように楽しめるか考える思考や姿勢を持っているのです。

「やる理由」を育てている

活き活きと働き仕事をしている社員は、その仕事を「やる理由」を明確に考えています。なぜその仕事をするのか、何のためにするのか、目的志向が非常に高く「やる理由」を自ら育てています。「やる理由」を明確に持っているので、活き活きとモチベーション高く働くことが可能です。

また、自ら「やる理由」を育てている社員は、やらされ仕事にならないので、主体的に仕事に取り組む特徴があります。一方、活き活きと働けていない社員は、やらされ仕事で受け身スタイルの業務の仕方をしているので、裁量権もなくどんどん仕事がつまらなくなる負のスパイラルの中にいます。過保護かもしれませんが、成果も出ずに活き活きと働けていない社員には、仕事の目的や意図、「やる理由」まで丁寧に指導してあげましょう。

時間を命として大事にしている

活き活きと働き成果を出している社員の中でもトップレベルにある方は、時間を命として大事にしています。時間は有限であることをしっかり認識しており、他の社員とは時間軸が異なります。時間の使い方や時間に対する考え方が根本的に違うのです。詳しく解説しましょう。

時間の考え方

まず、成果を出している社員の中でもトップレベルにある方は、24時間に対する考え方が違います。時間を命として大事にしているので、無駄な時間がほとんどありません。例えば、一般の人は、1日の中で何をしていたか分からない時間があるのではないでしょうか。何をしていたか分からないが、時間だけが経過しているブラックボックスの時間です。

しかし、成果を出している社員の中でもトップレベルにある方は、時間帯別に自分が何をしていたか正確に把握しています。基本的には、自分で24時間を区切って何をするか決めているので、純度の低い何となくの時間が少ないのです。

反対に成果の出ていない社員は、目的意識も低いので、何となく作業をして時間が過ぎるのを待っています。そのため、仕事がどんどんつまらなくなり、表情は暗く死んだ目になっていきます。自分が成長せず、時間だけが過ぎていくことに対する危機意識が低いです。マネージャーなどの管理者は、成果の出ていない社員の時間軸を見える化するといいでしょう。その際、マイクロマネジメントにならないように、社員自らが主体的に時間割を決めるように仕組みを作ってください。

やる気スイッチを入れてからの初動が早い

活き活きと働き成果を出している社員は、やる気スイッチを入れてからの初動が早いです。つまり、やる事を決めたら即行動です。通常の一般社員は、やる事を決めてから実行に移すまでの初動が遅いです。あれこれと理由を付けて、すぐには行動に移しません。

では、やる気スイッチはどのように入れたら初動が早くなるのでしょうか。端的に言うと、「やる理由」の明確化と解像度の高い数値目標を決めましょう。人間は分かりやすい目標があり、やる事が決まっていると行動に移せます。要は人間は考えることを嫌う生き物です。そのため、「やる理由」の明確化と解像度の高い数値目標があれば、後はやるだけなので思考不要で行動に移せます。

タスクを開始する前に「やる理由」の明確化と解像度の高い数値目標を最初に決めてみてください。思考する前にまず初動を早めることの優先度を上げて、実行しながら考えてトライエンドエラーで業務を行う習慣を身に付けさせましょう。

仕事を切れ目以外で中断しない

成果を出す社員は仕事の切れ目以外で業務を中断しない特徴があります。具体的に言うと、タスクを行っている途中に中断して休憩などを取りません。基本的には、一つのタスクを区切りのつく切れ目まで一気に行います。なぜなら仕事の切れ目以外で中断すると、改めて再開する時に初動が遅くなることを知っているからです。再開時に記憶などを呼び戻す負荷がかかります。ちょっとした事ですが、トップレベルの成果を出す社員は、細かな無駄や合理性の無い事を行いません。

コマ切れ時間の使い方

成果を出す社員は、コマ切れの時間も無駄にしません。一般的な成果の出てない社員は、コマ切れの時間に携帯でゲームや芸能ニュースを見てしまいます。しかし、成果を出す社員はコマ切れの時間に仕事に関する情報収集や仕事の整理などを行います。

私が特に印象的だった成果を出している方は、トイレをしている時間に何もしていないのは勿体ないと言っていました。その方は、用を足しながらでも携帯で情報収集を行っている徹底ぶりでした。時間軸の圧倒的な違いに驚かされました。コマ切れの時間でさえも仕事に対する姿勢や考え方に差があり、中長期的に見た時には大きな成果の違いが生まれます。トイレまで情報収集した方がいいとまでは言いませんが、コマ切れの時間でも多少なりとも仕事へのアンテナを張っていると、自然と仕事への興味が増し、活き活きと働けるようになるのではないでしょうか。

仕事の原理原則を理解している

活き活きと働き成果を出している社員の特徴は、能力以上に何よりも仕事の原理原則を理解していることです。仕事のできる人とできない人の違いは、もちろん能力もありますが、それ以上に仕事に対する基本的な考え方や姿勢、取り組み方などの方がはるかに重要です。仕事において重要な原理原則を具体的に紹介しましょう。

当たり前のことを高水準でできる

まずは、当たり前のことを高水準で行う習慣を身に付けさせましょう。「当たり前のことを高水準に行う」と言われてもピンと来ない方もいると思います。具体的には、常に1%でも相手の期待値を超えたアウトプットを出力し続けることです。それが信頼となり新たな業務が与えられるので、どんどんスキルアップしていきます。そのため、成果を出す好循環のスパイラルに乗れるので、活き活きと働く社員になります。

ギブ&テイクではなく、ひたすらギブ・ギブ

ギブ&テイクではなく、ひたすらギブ・ギブをしましょう。一般的には、ギブ&テイクがよく使われます。しかし、ギブ&テイクだと自分の得になることや情報を相手から取ってやろうという姿勢になってしまいます。それでは駄目です。本当の信用を得られないからです。

ギブし続けるのです。「お役に立てるなら何でもやります」という姿勢で一つ一つ相手に応えていくのです。理不尽だと思うかもしれませんが、実はこれほど合理的なことはないのです。ギブしてギブして、ギブし続けます。するとそのうちに相手の方から「あなたのためなら、なんとかしてあげたい」と言ってくるようになります。仕事も人間関係も上手く行くようになるので、自然と心が満たされ活き活きと働けるようになります。

面白い仕事があるわけではない

まず、大前提として面白い仕事とつまらない仕事があるわけではありません。同じ仕事を工夫して面白くしようと考える思考・マインドがあるかどうかです。同じ仕事をしていても楽しんで行っている人もいればつまらなそうに行っている人もいますよね。違いは一つで、自らこの仕事を面白くしようと考える思考や主体性です。

当事者意識が薄く、仕事を外から見ていても仕事は面白くなりません。例えば、文化祭などで自分が実行委員となり行事の中心にいるのと、ただクラスの一部のメンバーとして参加するのではやりがいや達成感が全く違うでしょう。仕事においても事業の中心に自分から入っていけば、同じ仕事でも達成感や充実感を感じやすくなります。仕事を面白くするために、自分から事業の中心に入ることが重要です。

できる仕事の進め方

ここでは、具体的にできる仕事の進め方を紹介していきます。思考の習慣化より取り入れやすいので、社員も取り組みやすいでしょう。

目的から逆算して計画する

計画の立て方は重要で、必ず目的から逆算して計画するようにしましょう。なぜなら、目的からの逆算ではない積み上げ式の仕事では、目的からズレた行動になってしまうケースが多いからです。そもそも積み上げ式の仕事をしている方と目的から逆算して仕事をしている方では、ゴールの解像度が違うので、コミュニケーションや作業のミスマッチが起きやすくなります。最短で成果を上げるためにも、明確な目的から逆算した計画を立てるようにしましょう。

保留や先延ばし

仕事のできない方は保留や先延ばし案件を多く抱えている傾向にあります。そのため、仕事の優先順位を付けられず、効率の悪い仕事の仕方になってしまいます。案件を保留と先延ばしにしている内に緊急度や重要度が高くなり、仕事に追われタスクをこなすような仕事の進め方になってしまいます。

もちろん保留や先延ばしが必要な案件もありますが、決められることはすぐに決める決断力は重要です。自分1人では決められないのであれば、上司や周囲を活用しましょう。自分でコントロールできるものは早めに処理することで、仕事に追われずに重要な仕事に注力できるようになり、成果が上がります。

努力の方向性

仕事の努力をすることは重要ですが、それ以上に努力の方向性を間違わないようにすることが大切です。努力の方向性を間違うとせっかく努力してもあまり成果に繋がらず、無駄に近い状態で終わってしまいます。努力の方向性を間違わないようにするには、目的の明確化・解像度の高さが重要です。思考と行動はセットなので、努力という行動を起こす前に明確にゴールや目的のイメージを思い描きましょう。正しい努力で効率よく、できる仕事の仕方を身に付けさせるように指導してください。

部下力が高い

部下力が高く、上司に可愛がられている社員は活き活きと働き、仕事の成果を上げています。なぜなら、いくら個人の仕事力が高くても上司との人間関係が良好に築けていないと仕事は評価されず、活き活きと働けないからです。部下力について具体的に紹介しましょう。

可愛がられている

部下力が高い社員は、上司に可愛がられています。具体的に上司に可愛がられる部下の特徴を紹介します。

・聴く姿勢が良く、返事が早い
・上司の話にきちんと反応する
・上司の面子を守る
・上司が困った時にとことん応援できる
・上司の苦手をサポートする
・愛嬌がある
・感謝力が高い

私は上記7つの特徴を「部下力の高い可愛がられる社員の7つのルール」と定めていますが、当たり前のことが多いと思ったのではないでしょうか。しかし、上記をきちんと出来ている社員は少ないです。だからこそ、誰でも意識すれば簡単に実行できるので効果は絶大です。

上司の機能を知っている

部下力の高い社員は、上司の機能を知っています。上司に親機能を求めたり、上司を何でも教えてくれる教師と勘違いしていません。例えば、上司が「話を聴いてくれない」、「決めてくれない」、「ちゃんと指示をしてくれない」などと感じている方は、上司の機能を理解していません。

では、上司の機能とは何でしょうか。上司の機能を端的に言うと、「銀行機能」です。つまり、社内外の人や割戻金などの予算、情報、時間などの自分の仕事をスムーズに行うための経営資源を引き出すための銀行が上司の機能になります。常日頃から部下力の高い社員は、上司の機能を自由に引き出せるので、仕事がスムーズに進み成果も上がります。一方、上司の機能を知らない部下力の低い社員は、上司の機能を自由に引き出せないので、仕事がやりにくくなり成果が上がらず、どんどん活き活きと働けなくなってしまいます。上司の機能を理解し、上司からの信頼を積み上げることで、成果を出して活き活きと働ける社員になります。

上司の機能については、上司から自分の部下に直接言いづらい部分もあるので、人事部などから研修で伝えるのが望ましいでしょう。

上司を勝たせている

部下力が高い社員は、上司を勝たせています。つまり、上司が得になることを提供しています。そのため、上司から大事にされるのです。上司部下に関わらず、自分に得を与えてくれる他者を大事にしない人間はいませんよね。

部下力の高い社員は、常に上司が何に価値を置いているか、喜ぶかを考えて行動しています。だからこそ自分のリソースを使って上司を勝たせることができるのです。結果として評価にも繋がり、より活き活きと働ける好循環のスパイラルに乗れるのです。

評価されることも楽しんでいる

部下力の高い社員は、評価されることも楽しんでいます。大多数の方は、評価されることに対して悪いイメージを持たれているのではないでしょうか。しかし、部下力の高い社員は、評価をチャンスと捉えています。自分をより良く改善できるフィードバックの機会として活かしているのです。上司からしたら素直に評価やアドバイスを聞き入れる部下を一目置くでしょう。新しい仕事に誰かアサインする際にも名前が挙がりやすくなる為、チャンスが増えます。そのため、成果を出す機会も増えるので、より仕事を楽しめ活き活きと働けるようになります。

まとめ/成果の高い自社社員の思考や行動を分析できるITツールの活用

活き活きと働き成果を出している社員を育成するには、人事の方の大きな尽力が必要不可欠です。そのため、弊社では少しでも人事の方の負担を減らすために、成果の高い自社社員の思考や行動を分析できるITツール「パルスアイ」を開発しました。


パルスアイ」を使えば、従業員個別の思考や行動をAIを活用して判定し、個人と組織の課題を定量的に把握できるので、活き活きと働く成果の高い社員の育成に大きな効果を発揮します。
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