ベンチャー企業はもちろん、中堅規模の会社でも成長を志向する企業ですと、社内表彰制度を取り入れている企業は多いかと思います。
今回は、なぜ企業は社内表彰制度を取り入れているのかを考えてみたいと思います。
まずは、事例紹介を3社。

メルカリ

  • メルカリの事例は有名かと思いますが、メルカリはバリューとして「Go Bold(大胆にやろう)」「All for One(全ては成功のために)」「Be Professional(プロフェッショナルであれ)」の3つを掲げています。
  • 社内表彰は、それぞれのバリューに則ったチャレンジや行動をしたメンバーに贈られる「Value賞」、そしてそのすべてを体現したメンバーに贈られる「MVP賞」があり、四半期ごとに表彰式が行われているとのこと。
  • 受賞者は金一封、フルーツ、ディズニーのペアチケットなどの賞品がもらえるそうです。
 引用:メルカン

ビズリーチ

  • ビズリーチでは半年に一回、課題解決のためにお客様やプロダクトに本気で取り組む仲間を称賛し合う全社表彰式「BIZREACH AWARDS」を開催している。
  • 賞の種別は、MVP、MVT、最高技術賞、優秀賞、優秀チーム賞、ベストマネージャー賞、新人賞、ビズリーチ スピリッツ賞、ダイレクト・リクルーター賞、最優秀ダイレクト・リクルーター賞の10種用意されている。
引用:ReachOne

ホワイトプラス

  • ホワイトプラスのバリューは、「のびしろで戦う」「心遣いで仲間を笑顔にする」「気づいたらすぐ行動」の3つ。
  • 半年に1回、バリューアワードとして、バリューの体現者を表彰している。 lMVPと各バリュー賞で計4名を、社内管理職の推薦に基づき選定し、表彰。
  • 受賞者はトロフィーと賞状を授与(※金一封などの賞品はない)。 バリューアワードに選ばれることが“誉”と認識されているので、バリューの浸透度は高い。
引用:ホワプラSTYLE

褒められることで、モチベーションがあがる

  • ベンチャーに限らずですが、どうやって従業員のモチベーションを高め、組織生産性を高めていくかは、企業にとっては常に重要です。
  • 働く人の環境が整ってきている現在においては、マズローの5段階欲求説でいうところの「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」は比較的充足しており、むしろ「承認欲求」「自己実現欲求」を充足することのほうが重要なんです。
  • 簡単にいうと、「褒める」ことの重要性が凄く高まっていますし、「褒める」ことの効果も凄くでるのです。
  • まさに、↓こんな感じです。実は、働く人はあまり褒められる機会がないため、真心込めて褒められると、メチャクチャ嬉しいんです。だから、やる気が上がるんです!

キーワードは、「内発的動機付け」と「オフィシャルな承認」

  • 「内発的動機づけ」という言葉があるのですが、これは給料が増えるからとか、出世するからといった外的な要因によってモチベーションを高めることではなく、本人の気持ちや内面から出てくるやる気を高めることを指します。
  • そして、この「内発的動機づけ」からの行動を促し、モチベーションが高い状態で仕事に取り組むには「承認」が重要なのです。
  • 組織として「オフィシャルに承認する」仕組みとして、社内表彰制度を活用し、組織として望ましい行動・成果を発揮した人財を誉めることで、個人レベルのモチベーションアップにつなげることができるわけですね。
  • また、自分も表彰されたいと思わせることで、組織が期待する行動を自発的に取り組んでいくことにもつながるので、組織文化を創っていく狙いも含まれています。