今回は、国内・海外で3億人以上の患者データを研究や創薬に役立てる仕組みを提供している医療データ企業のTriNetX Japan株式会社(トライネットエックス ジャパン)様に、パルスアイの導入目的や評価・要望等をお伺いいたしました。当社のコンサルティングサービスもご利用いただいていますので、コンサルサービスに対する評価もお伺いしました。
導入の背景と目的
医療データの利活用を通じて、創薬や治療法開発の発展に貢献する
Q. 会社概要について教えてください。
TriNetX Japan株式会社は、医療データを扱う会社です。世界中の医療機関から、個人情報に十分配慮した形で医療データを連携していただき、そのデータを製薬企業などにおける医薬品開発や新しい治療法の開発に活用してもらう事業を展開しています。
日本法人は、こうした事業をグローバルに展開している米国のTriNetX, LLCと富士通の合弁会社として設立されました。日本国内においても、医療データの利活用を通じて、創薬や治療法開発の発展に貢献することを目指しています。
社員の本音を把握し、モニタリングすることで組織運営に役立てていきたい
Q. パルスアイ導入の背景や目的としては何がありましたか?

当社はまだ組織規模が大きい会社ではありませんが、だからこそ、一人ひとりの状態や気持ちが組織全体に与える影響は非常に大きいと考えていました。
普段から1on1などを通じて社員とコミュニケーションを取っていましたが、経営側の主観やバイアスだけに頼るのではなく、社員が本当のところで何を考え、どのように感じているのかを客観的に把握したいという思いがありました。
また、一度だけ状態を把握するのではなく、継続的に変化をモニタリングしていくことも重要だと考えていました。そのためのツールとして、パルスアイの導入を検討しました。
パルスアイの評価
導入のハードルは非常に低く、直感的に操作しやすい
Q. 導入のしやすさについては、どのように感じましたか?
導入のハードルは非常に低かったと感じています。特別なシステムを用意する必要がなく、Web上で利用できるサービスなので、スムーズに使い始めることができました。
また、インターフェースもシンプルで使いやすいです。海外発のサービスだと、日本のユーザーにとって少し独特に感じるものもありますが、パルスアイは良い意味で日本の感覚に合っていて、直感的に操作しやすい印象を持ちました。
社員データに基づいた示唆(次のアクション)が得られるところに、大きな価値
Q. 調査結果からの気づきや発見はありましたか?
特に役立っているのは、社員の状態や性格的な傾向(コミュニケーションタイプ)を知るだけで終わらず、その情報をもとに「どのようにコミュニケーションを取るとよいか」「どのようにアプローチすればよいか」という次のアクションまで示唆してくれる点です。
もちろん、その示唆だけで判断するわけではありません。ただ、マネジメント側が社員対応を考えるときは、どうしても自分自身の経験や考え方に引っ張られがちです。パルスアイでは、実際のアンケート結果や社員情報をもとに、別の視点からアドバイスを得られるため、非常に参考になります。
一般論ではなく、自社の社員データに基づいた示唆が得られるところに、大きな価値を感じています。
マネジメントを支援してくれるアドバイザーのような存在
Q. パルスアイの良い点(優れている機能)はどのあたりですか?
一つは、社員のサーベイ結果をさまざまな切り口で分析できる点です。
従業員別、部署別、レイヤー別、経時変化など、見たい角度でデータを確認できます。複雑な操作をしなくても、クリックしていくだけで多面的に状況を把握できるので、とても使いやすいです。
また、AI機能の実用性も高いと感じています。質問に対してかなり実務的な回答を返してくれるため、単なる分析ツールではなく、マネジメントを支援してくれるアドバイザーのような存在になっています。
さらに、当社の場合は日本法人の状況を海外の取締役や関係者に説明する際にも役立っています。財務数値は見れば分かりますが、組織の状態や社員のコンディションは、特に海外にいるメンバーからは見えづらい部分です。パルスアイによって、社員や組織の状態を数値も含めて可視化できるため、経営上の説明責任を果たすうえでも重要な情報源になっています。
組織規模が小さいから不要なのではなく、むしろ少人数だからこそ、一人ひとりの状態を丁寧に把握することが重要だと感じています。
英語対応がさらに充実すると嬉しい
Q. パルスアイの改善点(期待・要望)としては、何がありますか?
当社特有の要望としては、英語対応がさらに充実すると嬉しいです。海外の取締役や関係者にも共有する機会があるため、単なる機械翻訳ではなく、文脈を踏まえた自然な英語表示ができると、より活用しやすくなると思います。
また、目標管理などの機能において、メール通知がもう少し充実すると便利だと感じています。たとえば、誰かの目標設定が完了した、承認依頼が来た、といった通知を柔軟に受け取れると、運用がよりスムーズになると思います。
加えて、勤怠管理システムとの連携にも期待しています。労働時間や深夜残業などのデータと、サーベイ結果やAIの示唆が組み合わさることで、社員の状態をより正確に把握できる可能性があると感じています。将来的には、人事やマネージャーを支援するAIとして、さらに精度の高いナビゲーションができるようになるのではないかと期待しています。
今後はパルスアイと人事制度を一体運用していきたい
Q. 今後の運用面での課題や意識していることはありますか?
当社は日本法人を設立してからまだ比較的短いフェーズにあります。その中で、本社の人事システムをそのまま使うのではなく、日本側ではパルスアイを活用して人事・組織運営を行っていくことにしました。
同時に、人事制度の整備も進めています。そのため、今後は人事制度とパルスアイの仕組みをうまく一体運用していくことが重要だと考えています。
制度を作って終わり、システムを入れて終わりではなく、社員の状態を見ながら、制度運用と組織改善をつなげていきたいです。
コンサルティングサービスの評価
組織の成長を、人事制度やマネジメントの面からしっかり支えられる体制を作りたかった
Q. コンサルティングサービスも利用しようと考えた理由は何がありましたか?
今後、会社として一定のペースで成長していくことを見据えたときに、一歩先、二歩先を見据えた人事制度を整えておく必要があると考えました。組織の成長を、人事制度やマネジメントの面からしっかり支えられる体制を作りたかったのです。
パルスアイによって社員や組織の状態を数値で可視化する仕組みは整えられますが、それと並行して、会社の制度そのものも整備していく必要がありました。
その点で、まったく別の会社に人事制度だけを依頼するよりも、パルスアイという仕組みとの一体運用を前提に支援してもらえるJSPさんが適任だと考えました。
今後の成長フェーズを見据えた人事制度を作り込めたことは非常に有益
Q. コンサルティングサービスを利用して成果は出ましたか?
成果は出ていると感じています。
人事制度を、現在の会社規模だけでなく、今後の成長フェーズまで見据えた形で作り込んでいくうえで、非常に有益でした。パルスアイとの連動も含めて、期待していた通りの支援を受けられています。
また、JSP代表の安藤さん自身がスタートアップを含め、さまざまな企業フェーズでの経験や事例を持っている点も大きいです。当社はこれから会社のフェーズが変わっていくため、各フェーズで起こり得る課題を想定しながら相談できることに価値を感じています。
大企業向けの重たい制度をそのまま持ち込まれても困りますし、かといって今の規模だけに合わせすぎて将来が見えない制度でも困ります。その点、複数の企業規模や成長フェーズを見てきた経験をもとに、当社に合った形を一緒に考えてもらえたことが良かったです。
さらに、海外のメンバーも巻き込みながら進める必要があったため、グローバル対応の観点でも支援してもらえたことは助かりました。
導入を検討中の企業にメッセージ
これから人事制度や組織運営の仕組みを整えていくフェーズの会社に特に向いている
Q. パルスアイの導入を検討中の企業にメッセージがあれば、お願いします。
当社のように、これから人事制度や組織運営の仕組みを整えていくフェーズの会社には、特に向いていると思います。
パルスアイは、重装備すぎない一方で、機能が少なすぎるわけでもありません。最初に導入する人事・組織改善ツールとして、ちょうどよいバランスだと感じています。
大規模な人事システムは機能が多く、価格も高く、設定も複雑になりがちです。もちろん、それが必要なフェーズの会社もあると思いますが、当社のような規模の会社にとっては、今必要なものを無理なく使えることが大切です。
組織人数が少ない会社ほど、一人ひとりの状態が会社全体に大きく影響します。だからこそ、社員の状態を客観的に把握し、継続的に見ていきたい会社にとって、パルスアイは有効な選択肢になると思います。
